ニューヨーク、アイラブユー

ニューヨーク、アイラブユー

オムニバスっぽいの恋愛映画

恋愛とは、極上の娯楽であり人生を楽しむ上で唯一無二のエッセンスと言ってもいいでしょう。時に人を情熱的に燃え上がらせ、時に人の心を扇動して苦しめ、時に情動に任せるがままに求め合う姿を見ていると、お前ら本当に動物的な本能に忠実だよなぁと常々思ってしまう。楽しい、という言葉で表現すると生ぬるくなってしまう、あえて言うならロミオとジュリエット並みの隔たりが存在している方が人の恋愛というものは俄然その勢いを増すものだ。働きたくない、辛いことや面倒なことは背負い込みたくない、などと世間に対してどうとこうでも文句を垂れている人も、愛というものに突き動かされればたとえ艱難辛苦が待ち構えていようと構わないと思えるのだから、その原動力をもう少し別の方向へ有効活用すれば人生は楽しくなるのではないか、などと言ったら色々なところから怒られそうだ。

仕事と恋愛は別物であると述べている人をたまに見かけることがある、でもそれは一概に言えたものではない。大恋愛といえるような相思相愛の恋人ができた場合、滑稽なほどにその人の仕事ぶりがメキメキと伸びるということもある。人は生きがいを見つけると他のことも楽しくてしょうがなくなるという、なんとチョロいものだ。ある人は仕事が恋人というが、個人的にもそんなことを考えたことはない。仕事が恋人と言うより、している仕事が楽しいから恋人のように毎日働きたくなるという喩えなのかもしれないが、そんなのが24時間続く状況はまっぴら御免だ。こういう人たちはその先、つまりは給与という物凄い即物的な結果が有るからこそ頑張れるもの、恋愛とは違う。そういう方向で行くと、仕事と恋人という理想的な関係とは付かず離れずでありながらも、仕事をしている時間を苦痛と思わず常時楽しくしていられるようなことを指していると考えていいだろう。そんな人がもっと増えれば日本も変わるのかもしれないが。

恋愛とは本当にそういう意味合いで捉えるとしたら、大衆道楽と言っても良いかもしれない。それはあらゆる方面で利用されるが、その中でも代表的なのは創作活動においては定番中の定番だ。最近だと、アニメや漫画だと常に主人公がハーレム状態で複数の異性から想いを寄せられるという状況にある。そして主人公はろくでもないことに、意中の相手を決めていないパターンがある。どうしようもないクズだと思う時もあるが、それはそれとしてもこうした傾向は実際の人間が演じるドラマや映画でもある。ドロドロの昼メロはもう何がどうしてどうやったらそういうことになるんだと突っ込みきれない展開になるので、もう笑うしかない。

メディア作品の中でも恋愛を題材にしているもので人気という程でもないが、見ていて楽しいのは現実離れした恋愛よりも身近でよく見聞きされる恋話の方が好かれやすいだろう。そしてそうした話もいくつも重なっていれば、色めき立つ人も出てくるので面白いことだ。恋愛映画といえば、日本でも数多くの作品が作られていますが、今回はその中でも米仏共作となっている『ニューヨーク・アイラブユー』という作品をピックアップしてみよう。こちらの映画、色々な恋愛をしている姿を見れるので楽しくなれる作品だ。

どちらかと言うと群像劇

この作品はアメリカはニューヨークを舞台にした映画作品となっており、劇中では幾つもの短編がそれぞれ独立をしていながらも繋がりを持っている『群像劇』という少し珍しい作品になっています。そんな映画のテーマとなっているのは『愛』だ。何と臆面もなくテーマとして掲げられているので、思わず恥ずかしくなる人もいるかもしれませんがそんなことを言っていたらこちらをしっかりと視聴できません。

過去に作られた短編映画の中でもかなり独特の趣向で作られた作品となっているので、斬新といえるでしょう。こちらの作品では全12組の恋愛模様が楽しめるようになっているので、まずはそれぞれの短編を個々に紹介していこう。

各々のあらすじ

色々な恋愛模様が楽しめる

この作品の魅力とは、1つに縛られない愛の形が描かれている。個人的にも一番面白いと感じたのは、失恋したばかりの17歳が近隣に住む知り合いに見せられた写真の女性に虜になってついていってみると、実は足腰が不自由で車いすでの生活が不可欠な少女だと知る。最初こそ尻込みしてしまうが、懸命に生きようとしている姿と卒業プロムを楽しみにしている姿に後押しされて、彼女の笑った姿を見たくて奔走する姿は本当に純愛だと感じる。

また、渋くて男味のある中年男性と綺麗で誰もが見惚れてしまうような若い女性との恋愛模様を見ると思わず色々と漏れちゃ困るものが出てくる人もいるに違いない。さらには老夫婦のこれまでの長い時間共に過ごし、不満や苛立ちを覚えることもあったがそれでもこれからもずっと一緒にいようという誓いを示す姿を見ると、大恋愛をしたんだなぁと感慨深くなるので、心暖まる。

外国人との恋愛って良い、のか?

海外の映画作品で繰り広げられる、燃え上がりながらも互いに信頼しあう恋愛光景を憧れる日本人女性は多い。男性の場合、海外の女性は日本人女性には無い魅惑の、というよりは女性としての色香が向き出しとなっている姿に心奪われて、いつかは外国人と恋愛してみたいなどと考えている人もいるはずだ。

正直、それほど良いものではないだろう。異文化で暮らしてきた人間同士の恋愛とは常々障害が立ちふさがるものだ、それこそ結婚以前の問題で恋愛も波瀾万丈だったりする。『なんて良い恋=NY恋』などと比喩されている言い方もしている同作品から、アメリカ人の人と恋をしてみようと思った人、よく考えたほうがいいですよ?

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